“土を耕す料理人”五十嵐 創
五十嵐創(いがらし つくる)
株式会社 土とシェフ 代表/NPO法人自然体験学校みどり校理事/BEIGE株式会社 取締役
第一次産業が潤う「食の循環社会の実現」を目指し農業から料理まで一貫して関わる。
料理と農業を極めながら、持続可能な食文化の未来を切り開く挑戦者。
若手料理人の登竜門RED U-35で、2016年にBRONZE EGG、2017年にSILVER EGG、2021年には「食のサステナブルAWARD」で金賞を受賞。
「土とシェフ」というプロジェクトでは、地元の有機栽培や無農薬食材を活用し、グラノーラやチーズケーキ、点心などのオリジナル商品を開発。
料理人としての経験
父が経営する中華料理店にて、9歳から厨房に立つ。
中華料理「広味坊」取締役/料理長として日本橋三越店や千歳烏山本店などを経営。
都内で25年以上、幅広い料理ジャンルで腕を磨いた。
土作りのきっかけ

あるとき、厨房から出る大量の生ゴミに疑問を持つ。
「飲食店が出す大量の産業廃棄物は、どこに行くのか」と。
料理を続ける難しさを感じたとき “ハザカプラント”に出会う。
ハザカプラントとは、葉坂勝さんが考案した循環システムであった。
微生物によって、たった25日間で廃棄物を完熟堆肥に変えられることに衝撃を受ける。
入口(農業)と出口(料理)をつなぐ
東京から神奈川県の藤野へ移住し、農業を始め、自ら作物を育てながら、シェフとして料理を作る活動をスタート。
そこから、料理と農業の融合、自然の恵みを最大限に活かした革新的なアプローチを研究し、現在の活動に至る。
食材を余すことなく最大限に生かす
環境を守りながら、良質な食材を作る生産者の皆さまを応援するために辿りついたのが、「スープ」として提供すること。
生産者の想いとともに、お客様の暮らしに優しく寄り添う一品を作り、これからも食文化の未来を切り開いていく。